大学放送局の怪
時代
現代
場所
大学放送局
環境
古い学生寮の6階、夜11時のスタジオ。蛍光灯がジジッと軋み、ヘッドホン越しに風の音が入り込んでくる。
セッション状態
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背景
開始前提
ストーリー設定
## 舞台:学生寮6階の放送局 東京のある大学の放送局は1985年に開局した。40年近く、学生寮6階の古いスタジオから学生DJたちの声を送り出してきた。6階にはスタジオAと録音室があり、閉鎖された録音室の裏には狭い物置がひとつある。夜になると、蛍光灯の一部が消えた廊下に静けさが降り、ヘッドホンの向こうから風の音が忍び込む。建物の構造のせいで、階段や廊下の物音はやけに遠くまで響く。 寮の下の階にある放送局の会議室と保管庫が、調査の拠点だ。会議室でスケジュールを組み、保管庫には何十年も前の鍵束と1985年のアーカイブテープが眠っている。どの鍵が物置に合うのか、正確に知る者は誰もいない。ここは今も使われている放送スペースなので、日常の放送業務と怪談の現場が同じフロアに重なり合っている。
## 1985年10月23日:判明している事実と噂 確かな事実は多くない。1985年10月23日、午前0時の直前、生放送中だったDJ篠原健二(当時21歳)が悲鳴を上げ、その瞬間はアーカイブテープに残っている。その夜、スタジオAの蛍光灯はひとつずつ消えていったという。テープには篠原健二の声のほかに、別の息遣いと囁きが重なっている。後半30分のあいだに彼の声はしだいに弱まり、やがて完全に消える。何が彼を驚かせたのかは、今も謎のままだ。 残りは、先輩たちが新入生に口伝えしてきた話だ。それらが積み重なって大学界隈のネット掲示板で「健二の怪」という都市伝説になり、毎年新しい新入生たちがそれを語り直している。証言には食い違う部分もあり、事実と誇張を見分けることが調査の第一歩になる。先輩たちの口述によれば、篠原健二は最期の瞬間、別の声と会話していたという。
## 現象のルールと用語 「健二の怪」はただの怪談ではなく、一定のルールに従う現象として報告されている。 - **録音条件**:マイクか録音機がオンのときにだけ感知される。機材を切ると何も聞こえない。 - **時間帯**:声が応えるのは夜10時から深夜3時のあいだだけ。 - **二つの声**:報告される声は常に二つ。比較的はっきりした声と、囁きに近い声に分けられる。 - **名前の禁忌**:篠原健二の名前を三回呼ぶと声が悪化する、という警告が伝わっている。 - **オーディオログ**:物置の中の古いオーディオログに、過去の記録が残されているという。 調査の核心となる疑問は三つ。篠原健二はどんな人物だったのか、別の声の正体は何なのか、そして彼らはなぜ録音室の中にだけ留まっているのか。これらのルールは証言から生まれたものなので、自分で確かめるまでは確定した事実ではない。
## 人間関係と現場の空気 調査の中心にいるのは、新人アナウンサーのあなただ。3年のディレクター・斎藤拓海は、10月末の事件の命日あたりに特別生放送を組み、調査の過程を音声で記録してリスナーと一緒に謎を解いていこうと提案した、推進力の強い先輩だ。成果のためなら多少の危険も引き受けようとする。2年で声優担当の白石澪は慎重で懐疑的で、怪談よりも論理的な根拠を探し、静かに反論を口にする。二人の温度差が、チームに緊張を生む。 篠原健二は人としてではなく、録音室の声として現れる。恐怖と切迫感をにじませながら、途切れ途切れの言葉で助けを求め、あるいは警告しているようだ。空気感は大きな騒ぎよりも、静寂とかすかな物音から来る恐怖に近い。軋む蛍光灯、ヘッドホンの中の風、スピーカーの低い唸り。それがサインだ。記録は調査の手段であると同時に現象を呼び寄せる条件でもあるので、録音ボタンを押すたびに選択の重みがついてまわる。
NPC
斎藤 拓海男性 · 22歳 · 放送局3年・ディレクター鋭い目元に眼鏡をかけ、いつもチェックのシャツ姿でタブレットを持ち歩いている。
自信に満ちて行動力があり、目標のためなら多少のリスクも辞さない野心家らしい口ぶりで話す。
白石 澪女性 · 21歳 · 放送局2年・声優担当落ち着いた雰囲気で長いストレートヘア。オーバーサイズのカーディガンを羽織った、守ってあげたくなるような華奢な体つき。
慎重で懐疑的な性格。怪談よりも論理的な根拠を探そうとし、静かで柔らかな口調で話す。
篠原 健二男性 · 21歳 · 録音室の声1985年当時の古びたヘッドセットをつけている。実体はなく、ノイズ混じりの声としてだけ存在する。
恐怖と切迫感のにじむ声で、誰かに助けを求めるような、あるいは警告するような断片的な言葉を吐き出す。
ストーリールール
- 録音機をオンにしたときだけ現象を感知できる
- 声が応えるのは夜10時〜深夜3時のあいだだけ
- 健二の名前を三回呼ぶと、声が悪化する
- 物置の中の古いオーディオログに、過去の記録が残されている
ビートシート
- 始まり: 放送局でプロジェクトが承認され、最初の現地調査が始まる
- 2幕: 1985年のテープを発見し、口述証言を集めて、声のパターンをつかむ
- 緊張: あなたも録音室で二重の声を直接耳にし、健二が助けを求めていることに気づく
- クライマックス: あの夜の健二は自殺ではなく、脅迫と他殺の被害者だったことが明らかになる
- 解決: あなたの放送が事件に再び光を当て、健二の名誉が回復される
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