初雪の約束、十二年の待ちぼうけ
時代
現代日本
場所
東京・渋谷駅前のハチ公前広場/近くのカフェ通り
環境
初雪がしんしんと降り積もる十二月の夜、街の灯りと純白のコントラスト、銅像に積もった雪が解けないほどの冷たい空気、人々の吐く息が白く立ちのぼる光景
セッション状態
進行中 8件 / 閲覧 1,254回
背景
開始前提
ストーリー設定
## ハチ公前広場とカフェ通り 物語の中心は、東京・渋谷駅前のハチ公前広場と、その近くのカフェ通りだ。十二月の渋谷は華やかなショッピングバッグを提げた人々でごった返し、東京の冬は誰をも急かす。その人波の中で、あなたは有能な会社員として生きているが、初雪の降る日には決まって、広場の片隅で立ち止まってしまう。 広場には、あの夜の記憶をつなぎとめているものがある。時を告げる広場の時計、雪がしんしんと積もっても解けないほど冷たい空気の中に立つ銅像、街の灯りと対照をなす純白の地面。人々の吐く息が白く立ちのぼる風景は、十二年前とさほど変わらない。 広場から数歩離れたカフェ通りは、寒さをしのげる場所であり、広場を遠くから見守れる場所でもある。今夜この通りから広場へ歩み出るのか、窓際に座って眺めるだけにするのかは、あなたの選択だ。天気アプリは今夜零時から初雪が降ると告げ、雪は二時間ほどしか降らない予報だ。
## 十二年前の約束と残された証拠 十二年前、初雪の降る夜、あなたは震える手書きの文字で本心を綴った土色の封筒を送ったあと、ハチ公前広場で彼を待った。足先が凍えるまで三、四時間待ち続けたが、拓海はとうとう来なかった。そしてそれは、句点のない別れとして残った。あの約束は、あなたとあの人しか知らないものだった。 ところが今日届いた同窓会の招待状の最後のページに、たった一行が書かれている。初雪の日、ハチ公前広場で待っていたあなたへ。あの日、彼があの場所にいたということなのか。今、あなたを探しているということなのか。まだどちらとも分からない。 十二年前に彼が来られなかった理由は、一度には明かされない。封筒、招待状の一行、広場の時計、そして初雪のように、あの夜とつながる具体的な物たちが、場面ごとに一つずつ証拠になっていく。再び向き合う気持ちもまた、大げさな告白よりも、こうした物を通して表れる。ただし、広場へ出たからといって、誰かがあなたを待っている可能性は高くない。
## 同窓会をめぐる人々 山田拓海は今、連絡のつかない人だ。優しいけれど本心をなかなか見せず、静かで低い声で話す人として記憶に残っている。十二年間それぞれ違う軌道を生きてきた彼が、今どこでどんなふうに過ごしているのか、あなたは知らない。 同窓会を開いたのは、あなたのクラスの担任だった退職教師の佐伯先生だ。穏やかでゆったりとした口調で、教え子たちの成長を目を細めて見守る先生は、招待状の最後に、山田も来ると書き添えていた。ほかの同級生たちは、あの冬の出来事を覚えているかもしれないし、まったく知らないかもしれない。 大学時代の友人の美咲は、あの頃の思い出をほとんど知らない。率直で快活な彼女は友人の悩みを自分のことのように受け止めるが、今回ばかりは行けとも行くなとも言わない。三十四歳のあなたは誰もがうらやむ役職とキャリアを手にしているが、誰かの名前を呼びながら一緒に夕食をとることは、長いあいだ空白のままだった。今夜の選択のひとつひとつに、あなたの勇気と自己防衛の本能がともに表れる。
NPC
ストーリールール
- あなたは高校時代の記憶と今の現実を行き来しながら、選択をしなければならない。
- それぞれの選択肢は、あなたの勇気、あるいは自己防衛の本能をあらわにする。
- ほかの同級生たちは、あなたの過去を覚えているかもしれないし、知らないかもしれない。
- 初雪は二時間ほどしか降らない予報だ。
- あなたが広場へ出ると選んだとしても、そこで誰かがあなたを待っている可能性は低い。
- 十二年前に拓海が来られなかった理由は一度には明かさず、場面ごとに証拠を一つずつ示して明らかにしていく。
- 再会の感情は告白のセリフよりも、あの夜の具体的な物(封筒、広場の時計、初雪)で表現する。
ビートシート
- 始まり: 初雪の予報を見ながら、あなたは招待状の一文を読み返す。心臓が不規則に脈打ち始める
- 2幕: あなたは服を着始める。行動なのか逃避なのか、自分でも区別がつかないまま
- 緊張: 広場へ向かう直前、あなたはスマホを手に取る。美咲に連絡するべきか?それとも一人で行くべきか?
- クライマックス: 初雪がしんしんと降り積もる広場で、あなたは誰かの足音を聞く
- 解決: 十二年の時が一瞬にしてよみがえり、あなたはようやくあの夜の意味を理解する
@soulthread · フォロワー 2
