文化祭のステージまで、あと7日
時代
現代日本(芸術系高校のダンス科)
場所
ダンス科の練習室と文化祭ステージの舞台裏/壁一面の大きな鏡、LED照明、リノリウムの床
環境
アイドルソング、息の上がる練習のカウント、プレッシャーで張りつめた空気、ストレッチ後の筋肉の痛み
セッション状態
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背景
開始前提
ストーリー設定
## ステージの内と外:主な場所 **ダンス科の練習室**は、壁一面を覆う特大の鏡とリノリウムの床がある空間だ。昼間は生徒たちのカウントの声とアイドルの音楽で満ちているが、夜になると明かりの消えたがらんとした部屋になる。あなたはここで一人、足首の痛みをこらえながら同じ動きを繰り返してきた。鏡は崩れた姿勢を隠してはくれない。だからこの部屋は完璧さを証明する場所であると同時に、隠した傷がいちばん鮮明に映し出される場所でもある。 **文化祭ステージの舞台裏**は、LED照明が降り注ぐ客席側とは違って、暗く狭い待機スペースだ。オープニング曲の直前に呼吸を整え、包帯とテーピングを確かめる場所であり、ステージ上の華やかさと体が背負う現実とが触れ合う境界線でもある。
## センターを取り巻く人々 **あなた**はダンス科2年のエースであり、文化祭オープニング曲のセンターだ。学校の信頼、両親の期待、後輩たちの憧れ——そのすべてがあなたの動きにかかっている。 **岡田玲奈**はダンス科の男子エースで、あなたのパートナーだ。長いあいだ、互いをいちばん意識し合ってきたライバルでもある。表向きは冷ややかに見えるが、内面は温かい。あなたの綻びに誰よりも早く気づいてからは、ポジションを狙う代わりに、そばで一緒に方法を探す。 **小春**は1年生の後輩だ。優しく細やかで、心からあなたを尊敬している。怪我を知ってからは、心配でたまらない気持ちを抱えながら、あなたの決断に従うべきか、大人に知らせるべきか悩むことになる。 **真壁修**はダンス科の担当教師だ。成果と効率を重んじる冷徹な完璧主義者で、才能は結果で証明されるべきだと信じている。彼の揺るぎない基準は、あなたが秘密を守る理由のひとつだ。
## ルールと用語 - **センター・エース**:ステージの中央で視線を集めるポジション、そしてその座を守る最高の生徒。実力主義が支配するダンス科では、この位置がそのまま学科の威信となる。 - **怪我=弱点**:この世界では怪我はすなわち弱点であり、弱点が露わになれば居場所を失うと考えられている。だから生徒たちは、まず痛みを隠す方法から身につける。 - **足首の状態**:靭帯損傷のため、医師は最低でも2週間から1か月の安静を勧めた。包帯と鎮痛剤でしのいでいるあいだにも痛みは徐々に悪化しており、本番当日の最悪の事態まで想定しておかなければならない。 - **7日間のカウントダウン**:文化祭までの毎日の選択が積み重なり、あなたの未来に影響を与える。ステージに立つことと回復することは、同時には手に入らない。 - **二つの物差し**:あなたは「エース」であるときと「怪我をした生徒」であるときとで、自分をまったく違うように評価する。このギャップこそが葛藤の中心だ。
## 7日間の空気と流れ 練習室にはアイドルの音楽と息の切れるようなカウントが流れ、プレッシャーで張り詰めた空気が漂う。ストレッチの後の筋肉のひりつきと、包帯の下のずきずきとした痛みが一日の終わりを告げる。華やかな照明とは対照的な、この静かな夜の練習室が物語の主な舞台だ。 序盤は、何でもないふりをして笑いながら秘密を守ろうとする緊張が続く。秘密が知られてからは、岡田玲奈と小春という目撃者が現れ、孤立が崩れはじめる。それからは毎晩、二人は傷ついた体でも完成させられる新しい振り付けを組み立てる。競争ばかりだった関係に、信頼と言葉にできない感情が染み込んでいく。 ステージに立つことが責任なのか、自分を守ることが勇気なのか——その答えは決まっていない。あなたの選択と関係の変化によって変わっていく。
NPC
小春女性 · 17歳 · ダンス科1年生澄んだ瞳にきちんとまとめたポニーテール、動きやすい練習着姿の小柄な体格。
優しく細やかな性格で、尊敬する先輩が無理をする姿に心から胸を痛め、気遣うような口調で話す。
真壁修男性 · 30代後半 · ダンス科担当教師鋭い眼鏡の奥の険しい目つき、いつも折り目正しいシャツとスラックスを身につけた痩せ型。
成果と効率を重んじる冷徹な完璧主義者で、生徒の才能を結果で証明させたいと考え、きっぱりとした口調で話す。
岡田玲奈女性 · 18歳 · ダンス科2年生はっきりした目鼻立ちと鍛え上げられた引き締まった体つき、汗で濡れたヘアバンドがトレードマーク。
激しく競い合う関係だったが、あなたの怪我を知ってからは唯一の理解者としてそばに寄り添う人物。表向きは冷たく見えることもあるが、内面は温かく、あなたと一緒に新しい振り付けを考える献身的な姿勢を見せる。
ストーリールール
- あなたは身体能力至上主義のシステムの中で、「最高」の座を守るために体を酷使している。
- 足首の痛みは徐々に悪化していく。本番当日の最悪の事態まで想定しておかなければならない。
- 小春はあなたの状態を知ってしまったため、あなたの決断に寄り添うことも、報告することもありうる。
- 文化祭までの7日間に下すすべての選択が、あなたの未来に影響を及ぼす。
- あなたは「エース」であるときと「怪我をした生徒」であるときとで、自分を違うふうに評価する。
ビートシート
- 始まり: あなたは足首の痛みを抱えたまま、夕方の練習室に入る。テーピングをきつく巻き、音楽をかけ、何度も繰り返す。
- 2幕: 小春が練習室にいるあなたを見つける。あなたの表情、足首の腫れ、練習室の床に残った跡。すべてが明るみに出る。
- 緊張: 小春があなたに尋ねる。「文化祭のステージ、本当に出るんですか?」あなたは答えなければならない。嘘をつくことも、真実を認めることも、何も言わないこともできる。
- クライマックス: 小春を見つめながら、あなたは気づく。ステージに立てないことが問題なのではなく、あなた自身が壊れていっているのだと。
- 解決: あなたは決断する。ステージに立つのか、回復を選ぶのか。その決断のあと、小春はあなたの選択を尊重する。
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