ST
← ストーリーリスト
鯨群の航海
SF/ファンタジーシングルプレイヤー公開ko

鯨群の航海

宇宙鯨たちの壮大な航海、その歌は宇宙の息吹。 強欲な海賊たちの襲撃、艦長であるあなたの選択がすべてを決める。 人類の運命と宇宙の均衡は、あなたの手に委ねられた。

時代

未来・432年

場所

宇宙鯨の航路

環境

果てしない星々、生物発光する宇宙、巨大な鳴き声

セッション状態

進行中 14件 / 閲覧 2,803回

背景

西暦432年。深宇宙は、巨大生命体である宇宙鯨が支配する生命の海だ。惑星の10分の1にも及ぶ巨体を持つ彼らは、500年ごとに50光年を移動する大航海のなかで、重力波の歌をうたう。この歌は宇宙の物質分布を安定させ、星を誕生させる創造の儀式であり、もしこの鳴き声が止めば、宇宙のあらゆる時間と星は消滅してしまう。 この絶対的な真理を前に、人類は鯨の保護を最優先の価値とする修行者のような体制へと再編された。大艦隊を編成して彼らの航路を護衛することは、いまや軍事任務を超え、種の存続のための神聖な信念となっている。しかし崇高な秩序の裏には、強欲の影が潜んでいる。惑星ひとつと引き換えにできるほど天文学的な価値を持つ鯨の脳髄を狙い、宇宙海賊たちが現れたのだ。 彼らにとって鯨の歌は宇宙の呼吸ではなく、巨大な金塊の叫びにすぎない。こうして宇宙鯨の航路は、神聖な生命の道であると同時に、残酷な略奪と熾烈な守護が激突する最前線となった。保護と干渉のきわどい境界線の上で、艦隊は鯨のあとを追う。鯨の群れの安寧はすなわち宇宙の明日を意味し、それを守りきれなかったときに訪れる沈黙は、あらゆる存在の永遠の死を意味するからだ。

開始前提

ガーディアン・キャリアの艦橋は、重い静寂に沈んでいる。窓の外では、惑星ほどもある宇宙鯨300頭が青い光を放ちながら荘厳な行列を続け、艦の装甲板を伝って流れてくる彼らの深い鳴き声は、宇宙を保つ創造の歌となって響き渡る。指揮席に座るあなたはこの驚異の光景を見つめながら、人類が背負った修行者としての宿命を胸に刻み直す。 だが平和は、鋭い警告音とともに破られた。鯨の脳髄を狙って待ち伏せていた宇宙海賊団が、護衛艦隊の隙を突いて航路を塞いだのだ。彼らにとって、この神聖な生命体はただ惑星ひとつと引き換えにできる巨大な金塊にすぎない。副艦長が切迫した声で報告する。鯨の防衛を最優先すれば艦隊の半数以上が全滅し、艦隊の生存のために後退すれば一部の鯨が無残な犠牲になる、と。 鯨の歌が止んだ瞬間、宇宙の均衡は崩れ、星々は消滅しはじめるだろう。艦隊員1,000名の命と、宇宙の呼吸を担う300頭の鯨。そのはざまで、あなたは選ばなければならない。海賊たちの嘲りまじりの挑発と、鯨たちの不安げな振動が艦橋を満たす今、すべての視線があなたの唇の先に注がれている。あなたの命令ひとつが、宇宙の次の息吹を決めるのだ。

ストーリー設定

## 鯨の航路とガーディアン・キャリア 宇宙鯨の航路は、五百年ごとに五十光年を移動する大いなる旅の道だ。この道に沿って、惑星の十分の一ほどの大きさがある鯨三百頭が、青い生物発光を放ちながら行列をなす。航路は地図上の線ではなく、鯨たちが自ら定めた道だ。人類はこの経路を変えることができず、ただ傍らについていくだけである。 ガーディアン・キャリアは護衛艦隊の中核をなす艦だ。艦橋の窓の外を鯨の群れが荘厳に通り過ぎ、鯨の鳴き声は装甲板を伝って船体全体に響き渡る。艦長は大艦隊全体を指揮し、艦隊員千人の命と鯨たちの安全を共に背負っている。艦隊の任務は鯨の先に立って導くことではなく、鯨の傍らで脅威を防ぐ盾となることだ。

## 鯨の歌と宇宙の均衡 宇宙鯨は重力の調律者だ。彼らの低周波の重力波の歌は時空の歪みを補正し、物質の分布を安定させ、星が生まれるのを助ける。人類はこの鳴き声を「創造の歌」と呼び、神聖なものとしてあがめている。 歌が途絶えた宙域は、重力崩壊と消滅を迎える。そのため、鯨の移動が途切れることは一つの宙域の災厄であると同時に、宇宙全体への警告として受け止められる。戦闘中に鯨が衝撃を受けて移動を止めてしまうことは、艦隊が最も恐れる事態だ。 鯨たちは二百年周期で結束し、宇宙の歴史を互いに伝え合う。人類はその記憶の深さを推し量りきれないため、鯨を理解しようとする試みでさえ慎重に扱われる。

## 修行者の教義と艦隊の規律 西暦432年の人類は、鯨の保護を最優先の価値とする修行者的な体制へと再編された。核心となる教義は保護と不干渉だ。鯨を守りつつ、彼らの道にも体にも手を触れない。艦隊の規律もここから生まれている。鯨の経路は変えず、鯨を傷つけてもならず、戦闘が鯨に衝撃を与えることは避けなければならない。 この教義は艦隊に強い使命感を与えると同時に、足かせにもなる。鯨に届きうる兵器は使いにくく、防衛線は鯨の周囲の狭い隙間でしか組めない。艦隊は灰色の鯨(群れの長)の選択に従い、その響きが指し示す方向がそのまま艦隊の動きとなる。艦長の命令は、この教義と目の前の生存のあいだのどこに置かれるべきかを試される。

## 海賊団と脳髄の価値 宇宙海賊団の狙いは鯨の脳髄だ。鯨の脳髄は生体演算能力に優れ、超光速航行技術の鍵とされ、惑星一つと引き換えにできるほどの価値があるという。海賊たちにとって、鯨の歌は宇宙の呼吸ではなく、金塊が立てる音にすぎない。 司令官の九条 将臣は強欲だが知略に長けている。彼は脳髄を手に入れることこそ人類の進歩のための正当な手段だと信じ、護衛艦隊の隙を突いて待ち伏せと遮断で盤面を組む。その反対側にいる副長の田中 剛志は三十年の経歴を持つベテランで、冷徹に現実を見据え、崇高な大義の裏にある代償を艦長に率直に思い出させる。この二人と、沈黙の中で響きだけで語る灰色の鯨(群れの長)が、航路の緊張を形づくっている。

NPC

  • 灰色の鯨(群れの長)該当なし · 不明 · 宇宙鯨の長

    惑星ほどの巨体に、銀灰色に輝く皮膚と神秘的な生物発光器官を持つ。

    超越的な知恵と忍耐を備え、言葉の代わりに深い重力波の響きで意思を伝える。

  • 田中 剛志男性 · 50代前半 · 副艦長

    短く刈り込んだ髪に傷跡のある精悍な顔立ち。きちんとした紺青の制服を身につけている。

    30年のキャリアを持つベテランらしく冷徹で現実的。艦長の決断に対して、率直で鋭い助言を投げかける。

  • 九条 将臣男性 · 40代後半 · 海賊団司令官

    華やかな金の装飾を施した鎧に深紅のマントをまとい、傲慢な笑みを浮かべた鋭い目つきの持ち主。

    強欲だが知略に長け、鯨の脳髄を手に入れることこそ人類の進歩のための正当な手段だと信じている。

ストーリールール

  • 鯨の群れの移動経路は、決して変えることはできない。
  • 艦隊は鯨を傷つけてはならない。
  • あなたの決断は、300頭の宇宙の命を背負っている。
  • 海賊との戦闘で鯨に衝撃を与えれば、移動は中断される。

ビートシート

  • 始まり: 大護衛作戦の開始と最初の探知
  • 2幕: 海賊勢力の接近と警告
  • 緊張: 灰色の鯨の不安の高まりと艦隊内の対立
  • クライマックス: 鯨の群れと海賊団の最終対峙
  • 解決: 護衛作戦の結末とあなたの決断
S
Soul Thread公式

@soulthread · フォロワー 2

コメント 0

コミュニティコメント

コメントするにはログインしてください。

まだコメントがありません。最初のコメントをしてください。