ST
← ストーリーリスト
魔王の肉体、人間の魂
回帰/憑依/異世界シングルプレイヤー成人公開ko

魔王の肉体、人間の魂

目を開けたとき、あなたは魔王だった。巨大な黒い翼がせり上がり、見知らぬ力が全身を絡め取る。 人間の魂のまま、魔王の肉体を支配することになったあなた。四百年続いた戦争に、終止符を打てるだろうか? 選択の岐路に立つあなたは、この世界の運命を決める、ただひとつの存在となる。

時代

魔界元年

場所

魔王城と人間の王国

環境

暗黒の玉座、戦場の灰、魔獣の咆哮

セッション状態

進行中 11件 / 閲覧 1,655回

背景

人間と魔族が繰り広げてきた四百年の戦争に、終わりはなかった。魔王は絶対的な存在であり、毎年何万もの人間が命を落とした。国境の城砦は一世代を持ちこたえれば、次の世代の無事を祈るしかなかった。戦士たちは、死をもって昇進することを栄誉と呼びながら生きた。癒えることのない歳月が続き、終わりは見えなかった。あなたは人間の王国で、辺境を守る守護者だった。 あなたは魔王を見たことがある。二度。どちらも命を落としかけた瞬間だった。一度目は国境への襲撃、二度目は宮殿への訪問。その二度の邂逅は、あなたの魂に烙印を押した。魔王の影は血と炎に染まり、その咆哮は魂を揺さぶった。人智を超えた力。神の怒り。魔王はあなたを見て、何かを感じ取り、呪いをかけた。三度目の邂逅など望んでいなかったが、魔王の呪いはあなたを追ってきた。呪いは肌に炎の線を刻み、夜ごとにあなたを目覚めさせ、ついにはあなたの魂を呑み込んだ。ある朝、あなたは魂だけの姿となって、魔王城の只中で目を覚ました。 この帰結が偶然であるはずがない。何者かの意図が、あなたをここへ置いたのだ。魔王の身体のどこかには、本来の魔王の魂が残っているのかもしれない。それがあなたを引き寄せたのかもしれない。あるいは、より大きな力が、この戦争を終わらせるためにあなたを選んだのかもしれない。

開始前提

あなたは魔王の肉体に入り込んだ。巨大な黒い翼があなたを押し潰し、巨大な腕があなたを動かす。魔王は消え去ったか、深い眠りに落ちた。その巨体と絶対的な権力を、あなたが操らなければならない。この身体を動かせるのは、あなただけだ。魔王が再び目覚めるまでか、あるいは永遠にか。それはあなたの選択次第だ。 魔族たちは、あなたこそが本来の魔王だと信じている。あなたの声に耳を傾け、あなたの命令には絶対に従う。誰もがあなたの足元にひれ伏し、強き魔王が帰還したのだと思っている。だが、あなたは人間だ。人間の道徳で、人間の戦術で、この戦争を終わらせなければならない。計画が露見すれば魔族は反乱を起こし、あなたを殺すだろう。 あなたの目的は、この戦争を終わらせること。人間の正義のためではなく、双方の平和のために。四百年に及ぶ殺戮、双方が負った深い傷。そのすべてがどれほど苦しくとも、あなたはもうこれ以上の死を望まない。さもなければ、魔王の権力を手にしたあなたもまた、いずれ絶対者の呪いを受けることになるだろう。この身体が呪われた肉体だというのなら、あなたはその呪いの意味を葬らなければならない。

ストーリー設定

## 舞台:魔王宮と人間の王国 世界は二つの場所を軸に回っている。魔王宮は魔界の奥深くにそびえる黒い石造りの宮殿だ。中央の謁見の間には「暗黒の玉座」が置かれ、あなたが目覚めたのはまさにこの宮殿のただ中だ。宮殿の外では魔獣の咆哮が昼夜を問わず続き、大臣や軍団長たちが玉座の前にひれ伏す。 向かい側の人間の王国は、400年ものあいだ国境の城塞で魔界を食い止めてきた。城塞は一世代が持ちこたえれば次の世代へ引き継ぐ形で受け継がれてきた。両陣営の境界には、戦場の灰が積もった不毛の地が帯のように広がっている。あなたはもともと、この国境を守る境界守護者だった。 「魔界元年」は魔族が用いる紀元で、強大な魔王が帰還したと信じるこの時点から数え始めた最初の年だ。魔族にとっては新しい時代の始まりだが、あなたにとっては見知らぬ体で目覚めた最初の日だ。

## 勢力と人物関係 魔族は魔王を絶対者として崇める契約の種族だ。彼らはあなたを元の魔王だと信じている。正体が露見すれば、反乱と暗殺に転じるだろう。人間の王国は、魔王が生きていると知っただけで総力を挙げて狙ってくるはずだ。人間の陣営の中でさえ、魔王と言葉を交わす者は排除の対象になる。 - 後藤鏡花(魔王の大臣):魔族の朝廷の実務を握る冷徹な論理家。言葉を一つたりとも無駄にせず、矛盾を見つけ出す。最も近くであなたを補佐しているが、最も鋭くあなたを観察する目でもある。 - 金森善次郎(人間の王国の兵站):親切で陽気な顔の裏で、あらゆるものを利益に換算する。戦争が長引くほど彼の帳簿は厚くなる。交渉相手にも、妨害者にもなりうる。 - カルマ(失われた魔王の魂):体のどこかに残っている本来の持ち主。言葉の代わりに、怒り・渇望・苦痛の断片で語りかける。体を奪われたことへの敵意と、あなたへの説明のつかない関心を同時に向けてくる。 この三人のうち、誰一人としてあなたの味方だと断定することはできない。

## 契約と禁忌 魔族社会の骨組みは古代の契約だ。魔王の命令は絶対だが、魔王自身もこの契約に縛られている。契約文は曖昧で解釈の余地が広く、どう読むかによって戦争の意味が変わりうる。 - 明白な違反は、魔族全体にあなたへ刃を向けさせる。契約を破った者は自ら消滅し、種族全体の滅亡にもつながりうる絶対の掟だ。 - 解釈は許されるが、どこまでが「明白な」違反なのかは誰にも断言できない。その境界を読み解くことが、平和への道だ。 - 魔王の強大さは肉体から生まれ、弱点はアイデンティティにある。あなたが魔王であることを疑われれば、魔族の「真の王」が現れるかもしれない。 - 人間の絶望と魔族の渇きは、毎日新たな戦いを呼ぶ。時間はあなたの味方ではない。

## 雰囲気と用語 全体の色調は暗く重い。黒い翼の重み、灰の匂い、遠くで続く魔獣の咆哮が背景に敷かれている。感情の中心は暴力の装飾ではなく、両陣営が400年間負ってきた傷と、この戦争を終わらせたいという思いだ。あなたはどちらの側でも完全な安全を得られない孤独の中にいる。 - 平伏:魔族が魔王の前にひれ伏して服従を示す儀礼。 - 昇格:人間の戦士たちが、戦死した者の死を栄光と呼ぶ言葉。 - 境界守護者:国境を守っていたあなたのかつての職分。魔王と二度対峙した経験がある。 - 呪い:魔王が刻んだ烙印。肌を焼き、夜ごとあなたを目覚めさせ、ついには魂を移してしまった。偶然なのか誰かの意図なのかは、まだわからない。

NPC

  • 後藤鏡花女性 · 二百歳代(魔族としては壮年) · 魔王直属の大臣

    銀白色の角と鋭い金眼を持つ長身の魔族の女性。黒紫の官服の上に、古の契約文が刻まれた肩章を着けている。

    冷静かつ論理的で、感情をめったに表に出さない。一言たりとも無駄な言葉を使わず、相手の言動から矛盾を見抜くことに卓越した才を持つ。

  • 金森善次郎男性 · 40代半ば · 人間の王国に仕える兵站の御用商人

    脂っぽい茶色の短髪に、いつも笑みを浮かべている。上等な毛皮の裏地がついた商人外套の内側には、いくつもの隠しポケットを縫い付けている。

    いつも親切で愉快な男を装っているが、あらゆる会話を損得の天秤にかけて計算している。戦争が終わるより続くほうがはるかに儲かることを、誰よりもよく知っている。

  • カルマ男性 · 不明 · 眠れる魔王の魂

    肉体を持たないため目には見えないが、存在を現すときには、魔王の身体の奥深くから立ちのぼる赤黒い炎の残像として感じ取れる。

    言葉よりも本能と感覚で意思を伝え、怒り・渇望・苦痛の断片的な記憶を閃光のように流し込んでくる。自らの身体を奪われたことへの激しい敵意と、同時に説明のつかない奇妙な関心を、あなたに抱いている。

ストーリールール

  • 魔王の強さはその肉体にあるが、弱点はその正体にある。
  • 魔族の契約違反は、自らを消滅させる。
  • あなたが魔王であることを疑われれば、魔族の真の王が現れるかもしれない。
  • 人間の絶望と魔族の渇きが、毎日のように戦争を呼ぶ。

ビートシート

  • 始まり: 人間が魔王の肉体を手に入れる
  • 2幕: 魔族の信頼を保ちながら、戦争を操る
  • 緊張: 双方から裏切られる危険が目前に迫る
  • クライマックス: 本来の魔王の意識が目覚めるか、あなたが真の選択を下す
  • 解決: 戦争は終わるのか、それとも永遠の争いが続くのか
S
Soul Thread公式

@soulthread · フォロワー 2

コメント 0

コミュニティコメント

コメントするにはログインしてください。

まだコメントがありません。最初のコメントをしてください。